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嫌なことを長く感じるのは脳の中の「体内時計」のせい

2006年02月02日


 からだは「サーカディアンリズム」といって、ほぼ24時間の「体内時計」と、数十分までの感覚である「インターバルタイマー」の2つでコントロールされています。



 24時間の体内時間はからだの健康を守っていくのに非常に重要ですし、インターバルタイマーは日常の中で知らず知らずのうちに使っている時間感覚です。この2つの体内時計は脳の中にあります。だから時間感覚も脳の重要な機能なのです。



 いやなことは長く感じ、楽しいことは短いというのは、インターバルタイマーの働きです。仕事でも日常の会話でも、タイミングは非常に大切です。タイミングが悪いだけで「能力がない」と思われたり、相手に嫌われてしまうこともあります。



訓示:タイミングがいい人になるには、常に時間感覚をチェックして、体内時計をリセットすべし。



 24時間のサーカディアンリズムは、実際には25時間に近いので、朝起きて、朝日を浴びたり、青空を見ることで、毎日24時間にリセットする必要があります。それがホルモンなどの分泌の時間と関係してくるので、体調にも影響するのです。



 インターバルタイマーの方は、自分で時間感覚を再認識する必要があります。知らず知らずのうちに狂いが生じてしまうのです。というのも、交感神経が興奮してアドレナリンなどが分泌されると、自分の時間感覚が短くなり、なかなか時間が経過しないと思ってしまいます。つまり実際には1分のところを30秒と判断すれば、まだ残り30秒もあると思い、「長いな」と感じるわけです。



 インターバルタイマーのリセットには、時計を見ないで10秒を感じてみることです。初めは数を数えてもいいですが、慣れてきたら何かの言葉を言って10秒を測ってみましょう。さらにうまくなったら、今度は雑誌などの絵を眺めて10秒経ったと思ったら、時計を見ましょう。数えることなく10秒が身に付けば、今度は30秒、1分と時間を延ばしてみるのです。



 他の人が要領がいいと思えるのは、やはりタイミングがいいからなのです。相手の話を十分に聞くということも、脳の中のインターバルタイマーがきちんと作用してこそ可能になります。上司に自分の企画を提案するときも、やはりタイミングです。もう怒りも収まっているだろうという頃合いを見誤ってはいけません。



 休憩時間、昼休みなどでもいいので、壁の時計を参考に時間感覚のチェックを常にしておきましょう。時には、時計を持たないで1日過ごすのもいいでしょう。時間にしばられないでいられるというのも、実は体内時計を意識しているから、それができるのです。





イラストレーション/川崎のりこ(PLUM GRAFIX



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