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二日酔い対策に「ウコン」のサプリ

2005年12月08日

 つい飲み過ぎてしまった宴会の翌日、ひどい二日酔いに悩まされた経験は無いだろうか。肝臓がアルコールを代謝する能力には限界がある。この肝臓の処理能力を超えて飲めば、翌朝になっても、アルコールやアルコールの代謝過程でできるアセトアルデヒドが体内に残っているため、二日酔いの状態になってしまう(参考記事:二日酔いしない飲酒量は計算式でわかる!)。



 二日酔いの最も確実な予防法は飲み過ぎないことだが、それができないから二日酔いに悩まされるわけだ。そこで、二日酔いを予防する、あるいは早く解消するための1つの方法として、肝機能を助ける「ウコン」のサプリメントを飲むという手がある。



アセトアルデヒドを排出する“胆汁”の分泌を促進



 ウコンはショウガ科クルクマ属の多年草の一種で、根茎部分を食用にする。高温多湿を好み、南アジアを中心に、アジア、アフリカ、中南米の各大陸の熱帯から亜熱帯にかけて広く分布する。ウコンの原産地は東インド地方と考えられていて、日本では沖縄が主産地だ。



 実はウコンは、カレーなどに使う「ターメリック」と同じもの。カレーの黄色は、ウコンによるもので、タクアンの中にはウコンで着色しているものもある。



 ウコンの仲間は世界中で50種類ほどあるが、日本には、春にピンクの花を咲かせる「春ウコン(キョウオウ)」、秋に白い花が咲く「秋ウコン(ウコン)」と根茎の切り口が紫色の「ガジュツ(紫ウコン)」の3つがある。一般にウコンと呼ぶ場合、秋ウコンを指すことが多い。



 ウコンの主な有効成分は、色素成分の「クルクミン」と精油成分だ。特にクルクミンは、胆汁の分泌を活発にし、肝臓全体の働きを良好に維持すると考えられている。



 胆汁は、悪酔いを引き起こすアセトアルデヒドを排出する作用があるといわれている。アセトアルデヒドは、吐き気や呼吸促拍、心き亢進を起こすなど、アルコールよりも数倍も強い生体反応を起こす有害物質だ。



 クルクミンよりは弱いが、ウコンの精油成分にも、胆汁の分泌を活発にするとされる物質が含まれる。さらに、胃腸の調子を整える作用などもある。ウコンのサプリメントは1日当たり2〜3g、クルクミン量に換算すると30〜70mg程度を飲むと良いとされる。



 ただし、長期にわたってウコンを大量に飲むのは、厳禁だ。ウコンには、鉄の吸収を阻害する働きがあり、鉄欠乏性の貧血を引き起こす可能性があるからだ。



 また、機序は明らかになっていないものの、ウコンが肝障害を起こすことも報告されている。もし、ウコンを服用して数日〜3カ月で体がだるくなったり、じんましんなどの症状が出たら、早めに医師に相談しよう。



抗酸化力が強い「クルクミン」は活性酸素も除去



 一方、過度の飲酒は、体内に活性酸素を発生させるといわれる。名古屋大学大学院生命農学研究科教授の大澤俊彦氏の研究によれば、クルクミンは体内で強い抗酸化力を持つ「テトラヒドロクルクミン」に変換され、活性酸素を除去する効果もあるという(参考記事:夏バテ対策にカレー粉の“抗酸化作用”)。



 2004年4月にハウス食品は、ウコンを摂取するとアルコールやアセトアルデヒドの代謝が促進されることを示す研究結果を発表した。この研究では、20〜40代の健康な男性14人に対し、体重1kg当たり0.5gのアルコールとクルクミン30mg相当のウコンを配合した顆粒を摂取してもらった。その後、血液中のアルコール濃度、アセトアルデヒド濃度、および活性酸素濃度の変化を調査する実験をした。



 その結果、ウコンを摂取すると、摂取しなかった時と比べ、血液中のアルコール濃度、アセトアルデヒド濃度、および活性酸素濃度が下がったという。これらの効果は、ウコンに含まれるクルクミンや精油成分が持つ抗酸化作用、胆汁分泌作用などによるものと推測されている。



(田村 嘉麿=健康サイト編集)



〔参考文献〕
日経メディカル2005(12):457;50-51.
日経ヘルス2005(12):93;40-43.



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