本のカルテ:体内の毒「フリーラジカル」を消すのが若さのコツ!?

あっ、そうだったのか! と、思わずうなった。老化や病気で体にトラブルが起こる理由の多くが「フリーラジカル」のためだと、著者が実に明快に解き明かしてくれるからだ。
例えば、胃潰瘍(かいよう)はヘリコバクター・ピロリ菌でも起こるし、ストレスでも起こる。別々な原因で同じ病気が発生するのは長年のナゾとされてきた。ところが、このナゾも著者流に解釈すると簡単明瞭。「ピロリ菌もストレスも胃粘膜にフリーラジカルを発生させて潰瘍を起こすのだ」という。
フリーラジカルとは、体内でエネルギーが作られるときや、体に紫外線が当たったときなどに発生し、周囲の物質を酸化、変性させる。もっと簡単にいうと、細胞や遺伝子を傷つける見えない“毒”といっていい。
この毒の正体と、私たちに可能な解毒法をフリーラジカル研究の第一人者、京都府立医科大学の吉川敏一教授がわかりやすく語り下ろす。
フリーラジカルは、がん、心筋梗塞(こうそく)、脳梗塞の元凶になり、認知症や白内障とも関連深い。糖尿病で体が弱るのも、男性がED(勃起不全)になるのもフリーラジカルと密接な関係があるという。しかも、オヤジ臭も作り出す! フリーラジカルが細胞や遺伝子を傷つけることが、老化の原因でもあるという。
「本来、体内にはフリーラジカルを消去するシステムが備わっているが、40歳代から働きが落ちる」と著者は警告する。これをそのままにしておくか、生活スタイルの見直しと抗酸化サプリメントの利用により維持するかどうかで、老化のスピードは驚くほど変えられると説く。
具体的なアドバイスは読んでみてのお楽しみだが、すぐに実行できることばかり。フリーラジカルを“解毒”して、若々しいまま年を重ねたいものだ。
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