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キーワード:秋や冬になると気が滅入る「冬季うつ病」

2005年11月10日

 だんだんと寒くなり、日も短くなってくると、気分が滅入って何もする気がなくなる――。このように、日照時間が短くなる秋から冬に限って現れるうつ状態を、「冬季うつ病(季節性うつ病)」といいます。



 冬季うつ病の人は、焦燥感や不安感に襲われるとともに、活動性が低下し、体の不調を訴えるなどの症状がみられるのが特徴です。冬場は一日中眠気が取れず、無気力になる一方、甘いものを過剰に食べたり、欲しがったりする「過食」の症状もみられます。



 冬季うつ病は、一度発症すると、毎年ほぼ同じ時期に繰り返し起こる傾向があります。また、患者の男女比は圧倒的に女性が多く、男性の4倍近くに上ることが明らかになっているそうです。



 この病気は秋や冬になると症状が出るため、日照時間の減少により、ホルモン分泌や体温のリズムに変調が起きるのが原因になっているのではないかと考えられています。したがって治療法としては、通常の抗うつ薬よりも、強い光を患者に照射する「光療法」が有効とされています。



 患者は、秋から冬にかけて調子が悪くなっても、春先になると自然に元気が出てくるようです。このため、治療を受けずに放置している人も少なくないと考えられています。冬季の不調を繰り返し経験している人は、一度精神科を受診することが勧められます。



(瀬川 博子=健康サイト編集)



〔参考文献〕
日経ヘルス2002(12):59;84.
関谷 透:新版うつ病;主婦の友社2004.



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