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性器クラミジア・淋菌感染症が増加中!

2005年10月27日

 性感染症(STD)には、性器クラミジア感染症、性器ヘルペスウイルス感染症、尖圭コンジローマ、淋菌感染症などが含まれます。このうち、現在わが国で最も報告数が多いのは性器クラミジア感染症です。



 特に最近は、若い女性を中心に、性器クラミジア感染症の患者報告数が急増している点が問題視されています(参考記事:性交経験のある女子高生の約7人に1人がクラミジア)。



 性器クラミジア感染症では、自覚症状のない感染者が多い点も問題です。自分が感染したことに気づかず、医療機関も受診しないで放置していると、特に女性の場合、不妊や子宮外妊娠の原因となる可能性があります。さらに、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)に感染する危険性が高くなるとも言われています。



 一方、わが国では新規のHIV感染者の報告数も増えており(参考記事:30代男性中心に増える新規HIV感染者)、厚生労働省では12月1日の「世界エイズデー」に合わせて、さまざまなキャンペーンを企画しています。HIV感染も、症状が現れにくいのが特徴です。HIVに感染すると下痢や発熱、皮疹などの非特異的な症状が生じますが、最近はHIVに感染していることを知らないまま何年間も過ごし、ある日突然、日和見感染症を発症するケースも増えているようです。



 このようにエイズやほかの性感染症では、感染しても自覚症状が現れにくいものもあることを考えると、実際の患者数は報告数よりもっと多いことが予想されています。



20代女性に多いクラミジア感染症



 国立感染症研究所が実施している、日本での感染症発生動向調査の結果。性感染症は、患者定点として選ばれた全国約900施設の医療機関から、毎月報告されています。一定点当たりの報告数でみると、男性の患者数は1999年の12.87人から2003年には19.12人、女性は16.40人から26.20人へと急増しています。



図1 男女別の性器クラミジア感染症の患者数推移



片頭痛患者の74%が日常生活に支障



 図1と同じ調査の結果。淋菌感染症は、患者の8〜9割を男性が占めています。これは、女性よりも男性の方が、排尿痛などの自覚症状が強いことも影響しているのではないかとみられています。一定点当たりの報告数でみると、男性の患者数は1999年の11.83人から2003年には17.46人に、一方、女性の患者数は2.03人から4.90人に、それぞれ増加しています。



図2 男女別の淋菌感染症の患者数推移



同性間の性的接触での感染が多いエイズ



 国立感染症研究所が実施している、エイズ発生動向調査の結果。この調査は、感染症発生動向調査の一部と位置づけられており、HIV感染者を診断した医師の各都道府県への報告によって、すべての感染者が把握されています。年々患者は増え続けており、2004年は、HIV感染者とエイズ患者の報告数の合計が1165人と、初めて1000人を超えました。男女別では、男性が9割以上を占めています。また、感染経路は性的接触が最も多く、同性間が60.0%、異性間が25.6%となっています。



図3 日本国籍のHIV感染者の感染経路別推移



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