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コンタクトレンズの「タイプ別」正しい選び方

2005年10月20日

 日本のコンタクトレンズ人口は年々増加傾向にあり、現在では約1500万人以上いると推定されています。それだけコンタクトレンズは市民権を得ていると言えますが、一方でコンタクトレンズによる目のトラブルも確実に増加しています(参考記事:失明の危険もある“コンタクトレンズ眼障害”)。



 裏を返せば、自分に向いたコンタクトレンズをきちんと選んで正しく使うということが、案外難しいことの表れでもあります。ありとあらゆる種類のコンタクトレンズが氾濫している状況の中で、一体どのようにしたら適切なものを見つけ出すことが出来るでしょうか? 今回は、“コンタクトレンズの正しい選び方”について解説したいと思います。



どのような人がコンタクトレンズに向いている?



 一般に、近視や乱視の強い人、左右の度の差が大きい人、職業上の制約から眼鏡をかけにくい人(スポーツ選手、モデル等)――がコンタクトレンズに向いています。その一方、ドライアイ(参考記事:職場ですぐできる「ドライアイ」対策)やアレルギー性結膜炎(参考記事:花粉症の季節の“アレルギー性結膜炎”)などの目の病気がある人、コンタクトレンズのつけはずしや手入れができない小さいお子さんは、あまり向いていません。



どのようなタイプが自分に向いている?



 その人の使用目的(毎日使うのか、たまにしか使わないのか)、目の状態(乱視、アレルギー、ドライアイ等)、経済的な状況――などによってコンタクトレンズの選び方はそれぞれ変わってきます。



ハードコンタクトレンズ



 ハードコンタクトレンズは、乱視を矯正する力が強く、黒目に傷ができるとすぐ痛みを伴いますので、深刻な目の病気になる前に自覚しやすいことが特徴です。ただ、その分、慣れるまで1週間程度時間がかかります。また、きれいに使えば2〜3年もちますので比較的経済的と考えられます。



 ⇒スポーツをしない人、乱視が強い人、目の病気に敏感な人が向いています。



ソフトコンタクトレンズ



 ソフトコンタクトレンズは、さまざまなタイプのものが市販されています。乱視を矯正する力が弱く(乱視用のレンズもいろいろありますが、ハードレンズの効果には及びません)、装用感に優れているのが特徴です。その一方で、痛みを伴いにくく病気にかかっても自覚しづらいと言えます。1日使い捨てのレンズ、1〜2週間、1カ月使い捨てのレンズ、従来のレンズ――と大きく分類することができます。



(1)1日使い捨てソフトコンタクトレンズ

 レンズの汚れがなく、消毒や洗浄の必要がありません。非常に衛生的ですし、アレルギーやドライアイがあっても、比較的使いやすいレンズです。また、スポーツや旅行の時だけなどと、限定的に使うこともできます。ただ、年間を通したランニングコストが高くなってしまいます。



 ⇒レンズの手入れがめんどうな人、目のアレルギーがある人、目の健康を第一に考える人、時々にしか使わない人――が向いています。



(2)従来のソフトコンタクトレンズ

 以前よりレンズの価格は安くなっていて経済的ですが、消毒、洗浄など毎日のケアをきちんとする必要があります。アレルギーがある方は、重篤な結膜炎になることがあります。



 ⇒コスト重視で、目のアレルギーがない人が向いています。



(3)1〜2週間、1カ月使い捨てソフトコンタクトレンズ

 1日使い捨てのタイプと従来のタイプの中間的な存在と考えていいと思います。1日使い捨てタイプより価格が安く、従来のタイプより洗浄、消毒などの手入れが容易です。目のアレルギーがあっても、従来のレンズよりは使いやすいと思います。



 ⇒レンズの手入れはあまりしたくないが、コストも気になる人が向いています。



連続装用できるコンタクトレンズは?



 コンタクトレンズは、“終日装用”といって朝つけて夜外すのが一般的ですが、一部には1週間の連続装用が可能なレンズが市販されています。朝起きた時から視界が非常にクリアで、装用中レンズの手入れが不要になります。



 これは一見、非常に快適そうに思えますが、あまり普及するに至っていません。というのは、他のレンズに比較して黒目に傷ができたり、血管が入ってきたりと、目に起こるトラブルが多いのです。黒目は多くの酸素が必要なのですが、夜寝ている時に十分な酸素が行き渡らなくなることが原因です。ですから、よく注意して慎重に使うように心がけましょう。



自分の目は自分で守りましょう!



 一部の悪質なコンタクトレンズ量販店では、自社製品や利益率の高いコンタクトレンズを無理やり勧めるところもあります。実際のところ、コンタクトレンズは勧められるままに購入される方が多いようですが、そのレンズが本当に自分に適しているかどうかは分かりません。



 一見、同じようにみえるコンタクトレンズも、メーカーによってベースカーブ(レンズの曲率)、大きさ、エッジのデザインが多少異なります。これらは、自覚的な装用感やフィッティングに大きく影響します。あくまで他人任せにせず、「自分の目は自分で守る」という意識をもって、できるだけ多くのコンタクトレンズを試してみて、その中で一番合っているものを選ぶようにしましょう。また、その後の検診で、たまたま目の病気が見つかることもあります。目の定期検査は、必ず受けるようにしたいものです。



予備の眼鏡は必要です!



 あくまでコンタクトレンズの装用は、目に直接“異物”を入れる行為です。この点が、眼鏡の装用と本質的に異なるところです。それゆえ、一生トラブルフリーでコンタクトレンズを装用できる人は皆無と言ってもいいでしょう。



 目の調子が悪いのに、無理やり装用し続けると“角膜潰瘍”などの重篤な病気に発展しかねません。ですから、コンタクトレンズを購入する方は、予備の眼鏡を作製するようにしましょう。コンタクトレンズと眼鏡をうまく使い分けて、快適なビジュアルライフを楽しんではいかがでしょうか?





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