健康注意報:子どもの体力低下が止まらない! (05/10/27)
ここ20年間、子どもの体力・運動能力は低下し続けています。文部科学省が今年10月にまとめた国民の体力・運動能力調査によると、立ち幅跳びの9歳男子の結果は、85年で158.5cmだったのが、現在は146.2cmと、20年間で12.3cmも低下しました。この成績は、20年前の9歳女子の結果(147.3cm)とほぼ同じです(現在の9歳女子は137.6cm)。
ほかにも、さまざまな項目で体力・運動能力の低下は認められています。9歳男子のソフトボール投げの飛距離は21.7mで、20年前の25.1mに比べ3.4mも短くなりました。同年齢の女子でも14.2mだったのが12.4mと、男女とも1割以上の低下です。
また13歳男子でも同様の傾向が認められ、1500m走の持久走の結果は、85年の平均が366.4秒だったのに対し、現在は383.7秒で5%近くも遅くなっています。
このような子どもの体力低下は、(1)学校外の学習活動や室内遊び時間の増加、外遊びやスポーツ活動時間の減少、(2)空き地や生活道路といった子ども達の手軽な遊び場の減少、(3)少子化や、学校外の学習活動などによる仲間の減少──が直接的な原因だと考えられています。要は、子どもは年々運動をしなくなっているのです。
また保護者側も、子どもに対し、外で遊ぶよりは勉強をして欲しいと考える傾向が進んだことも挙げられます。移動には車を使うなど、生活様式が便利になるにつれて、日常生活における身体を動かす機会も減少しています。
体力が低下すると、ますます体を動かさなくなり、さらに体力の低下を招くといった、悪循環に陥ることになります。また、運動不足により、肥満になりやすいのも問題です。
実際、学校保健統計調査によると、ここ30年ほどの間に、肥満傾向児が男女とも増えてきていて、特に男子では各年齢層ともおよそ2〜3倍に増加しているそうです。肥満の子どもの増加は、肥満に伴う高血圧や高脂血症などが危惧されるだけでなく、将来、糖尿病や心臓病などの生活習慣病につながるリスクもあります。
この悪循環を断ち切るには、子どもに運動をする機会を上手に与えることが必要です。しかし、運動できる場所が減っている中、それらを見つけるのも、ちょっとした苦労ではないでしょうか。日本体育協会は文部科学省の委託を受け、「子どもの体力向上」ホームページの一部を使い、スポーツクラブやスポーツ少年団の検索サービスなどを提供しています。
〔参考サイト〕
「子どもの体力向上」ホームページ:http://www.japan-sports.or.jp/kodomo/index.html
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