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肥満と喫煙で“老化”が進む!?

2005年09月30日

 「アンチエイジング」とは、老化を防ぎ、若返りを促す「抗加齢」のことを言います。一般的には、シミやシワを消すという皮膚の若返りに関して使われることが多いのですが、本来は、高血圧や糖尿病、高脂血症、骨粗しょう症など、加齢に伴って増える病気の予防なども含まれている概念です。



 現在、アンチエイジングについては、老化を推進するメカニズムを探ることで、アンチエイジングの糸口をつかもうとする研究と、「酸化」や「炎症」といった、老化にかかわる要素を抑える物質を探す研究と、いわば両面からさまざまな研究が進んでいます。



肥満と喫煙は染色体にも悪影響



英国で1122人の女性(年齢18〜76歳)を対象に行われた研究結果。対象者の血液を用い、DNA(デオキシリボ核酸)を構成している染色体の末端にある「テロメア」の長さを測り、その結果を体格や喫煙の有無などによって分類しました。

テロメアは細胞レベルの老化に伴い短くなっていきますが、研究の結果、肥満と喫煙が細胞レベルの老化を加速していることが分かりました。喫煙については、喫煙本数が多いほど、テロメアの長さが短くなる傾向がみられました。テロメアの長さを指標に細胞レベルの老化速度を推定すると、肥満の女性はやせた女性に比べ、8.8年分も老化が進んでいることになります。
図1 テロメアの長さと肥満・喫煙の関係



DHEAは内臓脂肪も皮下脂肪も減らす



米国で56人の男女(平均年齢71歳)を対象に行われた研究。対象者をくじ引きで2群に分け、DHEA(1日50mg)または偽薬(プラセボ)を6カ月間毎日飲んでもらい、試験前と後で血中のホルモン濃度や腹部の脂肪面積を比較しました。

DHEA(デヒドロエピアンドロステロン)は、男性ホルモンや女性ホルモンの元となるホルモンの一種で、加齢とともに量が低下することから、老化と関連しているとみられています。プラセボ群に比べ、DHEA群では、血中のホルモン濃度が健康な成人の平均値と大差ない程度まで明らかに改善しました。また、プラセボ群では6カ月後に腹部の脂肪面積がやや増えたのに対し、DHEA群では、明らかに脂肪面積が減少しました。
図2 DHEA服用による内臓脂肪と皮下脂肪の面積の変化



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