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“共感力”で相手の信頼を勝ち取ろう

2005年07月19日


 一般的に、「話し上手は聞き上手」とよく言われます。脳の機能に関する最近の研究でも、「言葉を作る場所」は、「言葉を理解する場所」でもあることが分かってきました。つまり、話し上手が聞き上手であることは、脳科学的にも本当らしいのです。



 とはいうものの、人の話をとにかくじっと聴くというのは、簡単なようでいて案外難しいものです。仲間と話をしているときだって、ついつい突っ込みを入れたくなったりしませんか。相手の話に意見をはさみたくなっても、グッとこらえて黙っているのは、結構ストレスがかかるものです。



 実は、「相手の話を聴く」という行為は、相手の話に感動、共感できる“感性”を持っていなければできないことなのです。逆にいえば、感性を持つ人とは、「人の話を黙って聴ける人」といってもいいでしょう。



 もちろん、相手の話を聴くといっても、ただ聴いているふりをするだけでは、すぐに見抜かれてしまいます。例えば、相手の悲しい話に本当に自分も悲しくなることができれば、それは“同情”ではなく、“共感”ですよね。この、共感によってこそ、相手を癒すことができ、また相手からの信頼も得られるのです。



訓示:感性を養うため、ひたすら聴き役にまわる訓練をすべし



 聞き上手な人は共通して、「この人は自分に共感してくれている」と相手に思わせる能力、つまり“共感力”に優れています。相手を受け入れるだけの感性があるということは、素晴らしいことなのです。



 では、どうやって共感力を養えばいいのでしょうか。そのための練習として、まず、自分の意見は言わずに、じっと相手の話を聴き続けることをやってみてください。



 初めは苦痛かも知れませんが、次第に相手が何を望んでいるか、どこで共感して欲しいかが分かってくるものです。そうやって徐々に、どんな人に対しても自分の感性で受け入れられるようにしていけばいいのです。



 脳にとっても、ひたすら聴き役にまわってみることは、時には必要です。話さないことは、出力を抑え、入力を増やし、また情報の整理にもなるからです。とにかくじっと人の話を聴き、意見をはさみたくなってもグッと抑えることで感じる違和感が、脳には刺激になるのです。






イラストレーション/川崎のりこ(PLUM GRAFIX



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