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大人の4人に1人が夜間の胸焼け経験者!? (05/07/14)

2005年07月11日


 蒸し暑い夏がやってきた。だが、冷たい飲み物や刺激の強い食べ物の取りすぎは禁物。胸に焼け付くような熱さや不快感を感じる「胸焼け」を起こす原因にもなるからだ。



 胸焼けは、胃が悪いため起こるのだと思われがちだが、実は発生場所は食道。暴飲暴食などで増えた胃酸が食道に逆流し、食道の粘膜がただれて炎症を起こす。この結果、焼け付くような痛みやむかつき、不快なげっぷなどを生じるのだ。



 胸焼けはいわゆる「胃食道逆流症(GERD)」の症状の一つでもあり、症状が悪化すると、食道が狭くなって食物が通りにくくなったり、せきがひどくなったりする。胸焼けが長期間におよぶと、食道の粘膜に異常が生じ、がんになる危険性が高くなるとも言われている。



 胸焼けの原因としては、暴飲暴食のほか、ストレスや肥満などが挙げられる(関連記事:食後の「胸焼け」を防ぐ4つのポイント)。ところが、最近の研究で、寝る前に炭酸の入った清涼飲料を飲んだり、睡眠薬を飲んだりするだけで、夜中につらい胸焼けが起こりやすくなることが分かった。



米国の大規模研究で明らかに

 これは、アメリカの有名な循環器系の医学専門雑誌「Chest」に発表された研究報告。この研究は、米国の多施設で行われている大規模なフォローアップ研究「The Sleep Heart Health Study(SHHS)」の対象者、成人1万5314人に実施された。夜間の胸焼けを経験すると答えた対象者は、なんと全体の24.9%(3806人)にも上った。



 同研究では、対象者の生活習慣を詳しく分析し、胸焼けを起こしやすくする原因は何かを調べた。その結果、胸焼けを起こす危険性を明らかに上昇させる生活習慣は、炭酸を含む清涼飲料を就寝前に飲むことだけだった。考察によれば、炭酸入りの清涼飲料の酸性度が高いことが、胃に何らかの影響を与えているのではないかという。



 一方、これまで、胸焼けを悪化させる可能性があるという研究報告のあった飲酒や喫煙については、今回の研究では特に胸焼けの報告率に差はみられなかった。



 また、現在広く処方されている睡眠薬・抗不安薬であるベンゾジアゼピン系の薬剤を使用している人でも、夜間の胸焼けの報告率が高くなっていた。



胸焼けは睡眠時無呼吸症候群とも関係

 なお、胸焼けを経験している人では、いびきや日中の眠気、不眠といった睡眠に関する症状も多くみられた。さらに、ボディー・マス・インデックス(BMI)が高く肥満傾向だったり、高血圧や喘息など、生活習慣病や睡眠時無呼吸症候群(関連記事:肥満ぎみの人は“危ないイビキ”に注意)にも関係する、何らかの危険因子を持っている人の頻度が高かった。



 最近の日本の研究でも、胃食道逆流症と、睡眠時無呼吸症候群や肥満との関連が明らかになっている(Medwaveの関連記事)。これまで、胸焼けの症状は、暴飲暴食をしない、体重を減らす、食後すぐに横にならない――など、日ごろの生活習慣を見直すことによって、かなり解消できるとされていた。今回の報告はアメリカの研究ではあるが、胸焼けの予防に、新たな項目が加わったといえそうだ。



(小又 理恵子=健康サイト編集)



〔参考文献〕
Fass, R. et al : Chest 2005 ; 127(5) : 1658-1666.



■「nikkeibp.jp健康」7月14日号:その他の最新記事

・健康プラスα:肥満ぎみの人は“危ないイビキ”に注意

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