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食前の“低脂肪乳”で体脂肪減、ウエストにくびれ

2005年06月17日


 牛乳(低脂肪乳)を飲むと体脂肪が減り、筋肉量が増えるというダイエット効果が確認された。これは、辻学園栄養専門学校中央研究室の広田孝子教授が、今年2月に開催された「第7回メディアミルクセミナー」(主催:日本酪農乳業協会)で発表した研究成果によるもの。




 対象は同校の新入生女子。やせ願望のある人を2群に分け、一方は1日1回、低脂肪乳200mLを食前に飲んだ。対照群は、牛乳などの乳製品の摂取について、特に制限を設けなかった。両群の全員に対して、「間食を控えて、3食きっちりと食べる」「ウオーキングなど適度な運動をする」といった指導を行った。




 4カ月間の追跡が可能だった牛乳群22人、対照群18人で、ダイエット効果を比較した。2群の振り分けは完全な無作為ではなく、対象者の意向も聞き入れたという。






 対象者合計40人の平均年齢は23歳、BMI(体格指数)は21.1と標準範囲内だが、隠れ肥満の人が多かったという。「ウエストは、くびれのないずん胴。体脂肪率が30%ある人もいて、見えないところに脂肪がついているタイプが多い」(広田教授)。




 試験の結果、体重は低脂肪乳群で1.0kg減、対照群で1.1kg減で、減量効果に差はなかった。しかし、体脂肪量は低脂肪乳群で1.7kg減、対照群で0.4kg減と差が出た(ファクトシート参照)。また、筋肉量はそれぞれ0.7kg増と0.7kg減、ウエストは3.6cm減と1.1cm減だった。




 「低脂肪乳群では、体脂肪量が減って筋肉量が増え、ウエストにクビレができた。食前に低脂肪乳を飲むのは、理想的なダイエット法」と広田教授。なお、これらの計測には、微量X線を照射して脂肪や筋肉、骨量を割り出すDXA法を用いた。




 低脂肪乳のダイエット効果の源は、「カルシウムでは」と広田教授は推測する。カルシウムの血中濃度が増えると、副甲状腺ホルモンなどの働きで脂肪細胞内のカルシウム濃度が下がり、それによって脂肪の合成が抑制され、分解は促進される。




 なお、カルシウムのダイエット効果は、サプリメントでとるより乳製品でとるほうが高いことが、動物実験で確認されている。ただし、「低脂肪乳に含まれるどの成分がダイエット効果を高めているのか、また、その理由も、はっきりとはわかっていない」(広田教授)。




 カルシウムや乳製品の摂取による減量効果は、動物実験や海外の肥満者を対象とした臨床試験で確認されているが、「日本人で標準体重の人を対象とした研究は初めて」(広田教授)という。



(小山 千穂=日経ヘルス)



イラストレーション/川崎のりこ(PLUM GRAFIX








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