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健康注意報:ダイエット用食品「天天素」被害が110件超に (05/06/16)

2005年06月10日



 厚生労働省によると、中国製のダイエット用食品「天天素(天天素清脂こう嚢:てんてんそせいしこうのう)」によると疑われる健康被害例は、6月10日現在、112件に達しています。天天素からは、日本では無承認・無許可、あるいは医師の指導が必要な医薬品成分が検出されており、「絶対に服用しない」よう厚労省はホームページで呼びかけています。




 天天素による健康被害としては、めまい、おう吐、下痢、腹痛、頭痛、どうき――などが報告されています。ほとんどは軽症ですが、天天素が原因とみられる死亡例も1人報告されています。




 被害者のほとんどは女性で、男性の報告例は3人です。全体では20代(58人)が51.8%と最も多く、10代(26人)の23.2%と合わせると、4分の3を若い人が占めています。




 天天素は、ダイエット用食品としてインターネットなどを通じて販売されていましたが、流通経路や発売時期などの詳細については現在、厚生労働省が調査中です。被害報告は、今年5月24日に「天天素が違法な医薬品」であると厚労省が発表したのをきっかけに大量に寄せられましたが、実質的な被害は、既に今年4月ごろには出ていたとみられています。



安全性はまったく未確認




 これまでの分析で天天素からは、向精神薬の「マジンドール」や、わが国では承認されていない肥満症治療薬の「シブトラミン」などの医薬品成分が検出されています。




 マジンドールは食欲抑制薬ですが、麻薬および向精神薬取締法の向精神薬に該当するため、医師の指導が義務付けられています。副作用は頭痛や口渇、便秘などですが、重大な副作用として依存性や肺高血圧症があります。




 また、マジンドールの服用量は成人では1日1回0.5mg、最高で1日1.5mgまでと制限されていますが、千葉県健康福祉部薬務課によれば、天天素1カプセルあたり1.4mgものマジンドールが検出されています。




 一方、シブトラミンは米国などで使われている肥満症治療薬で、頭痛、口渇、便秘、不眠などの副作用があります。米国の添付文書には警告として、「血圧の上昇及び心拍数の増加」が記載されています。2002年3月のFDA(米食品医薬品局)の報告によれば、シブトラミンを含む肥満症治療薬「メリディア」により25人が死亡しています。




 ほかにも、天天素からは、わが国では承認されていない下剤「フェノールフタレイン」と生薬の下剤「ダイオウ」なども検出されています。フェノールフタレインは、米国での動物実験により、発がん性が報告されています。そのため、過去では下剤として日本で承認されていましたが、現在では承認が取り消されています。




 このように天天素は無承認・無許可医薬品のため、安全性はまったく確認されていません。厚労省は、この製品を服用して身体に異常を感じた人は、医療機関を受診するか、最寄の保健所に相談するよう呼びかけています。



(健康サイト編集部)



〔参考ページ〕
・厚生労働省:健康被害情報・無承認無許可医薬品情報
http://www.mhlw.go.jp/kinkyu/diet/
・東京都福祉保険局 ダイエット食品「天天素」が原因と疑われる健康被害事例の発生
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/anzen/news/2005/pressyakuji050606_2.html
・千葉県健康福祉部薬務課:無承認無許可医薬品(天天素)によると疑われる健康被害の発生について(第2報)
http://www.pref.chiba.jp/syozoku/c_yakumu/kenkohigai/kenkouhigai2.html







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