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歯ブラシは「やわらかめ」「細い毛先」を選ぼう

2005年05月24日


 歯周病の主な原因は“歯垢(プラーク)”だ。歯垢は、食べ物のカスと思っている人もいるかも知れないが、実は細菌のかたまり。歯垢1mgの中には、何と10億個もの細菌がいるといわれている。




 やっかいなことに、歯垢は粘着性が高いため、うがいをした程度では落ちない。歯磨きが不十分だと、歯と歯の間や、歯と歯ぐき(歯肉)の境目に歯垢がたまる。すると、中の細菌が感染して歯肉に炎症を引き起こし、歯周病になる。つまり、歯周病を防ぐには、歯垢を「ためない・増やさない」ことが何より肝心だ(参考記事:“自己流”歯磨きは歯周病のもと!?)。




  このためには毎日、磨き残しがないように歯磨きを実行すればいいわけだが、問題なのはその磨き方。厚生労働省の「平成11年歯科疾患実態調査」によれば、日本人では1日2回以上歯を磨く人が約7割にも上るが、それにもかかわらず、40代では約8割が歯周病にかかっているという(参考記事:35〜44歳の3人に1人が進行した歯周炎)。




毛先を歯に当て、軽い力で細かく動かす






 現在、歯の磨き方で主流となっているのは、「毛先磨き」だ。これは、歯ブラシの毛先部分を軽く歯に当てて小刻みに動かす方法。特に歯垢がたまりやすい“歯と歯のすきま”や“歯と歯ぐきの境目”に毛先を当てて細かく動かせば、たまった歯垢も掻き出せるというわけだ。




 毛先を上手に使うためには、“軽く磨く”ことがポイントだ。歯ブラシを強く歯に押し当て、ゴシゴシ力を入れて磨くと歯ブラシの毛先が開いてしまう。その結果、すきまに毛先が入らず、磨き残しができてしまうのだ。





 歯と歯ぐきの間を丁寧に磨くときには、歯に対して毛先を45度の角度に傾けて当て、細かく動かすようにすれば、より効果的に歯垢が落とせる。これは「バス法」と呼ばれ、特に磨き残しの多い歯と歯ぐきの境目や歯周ポケット(歯と歯ぐきの間の溝)を磨くのに有効な方法だ。




 歯を磨く時間は10分や20分と長い方が望ましい。しかし、洗面台の前でそんなに長い時間歯を磨き続けるのは難しいだろう。テレビを見たり、ゆっくりお風呂につかりながら、リラックスして磨く“ながら磨き”がお勧めだ。




口の奥もしっかり磨く「薄型・コンパクト」ヘッド





 毛先磨きを行う場合、歯ブラシの毛が硬すぎると、歯ぐきを痛めるおそれがある。したがって、歯ブラシは歯ぐきを傷つけないように、「やわらかめ」のタイプを選ぼう。




 また、毛先の形状にもいろいろ種類があるが、「テーパード加工」といって、毛先が細くとがったタイプの歯ブラシの方が、従来からある毛先が球状のタイプ(ラウンド加工)に比べて、歯と歯のすき間や歯と歯ぐきの間に毛先が入り込みやすく、歯垢除去効果が高いという研究結果が報告されている(ファクトシート参照)。




 毛を植えてある「ヘッド」の大きさも、歯ブラシ選びでは重要なポイントだ。ヘッドが小さい方が口の奥まで無理なく入り、しっかり磨けるからだ。特に奥歯を磨く場合は、ヘッドが小さい方が磨きやすいと言われる。最近、サンスターからは、「無平線植毛」という技術を使って、歯ブラシの植毛台の厚さを2.5mmまで抑えた超薄型のタイプも登場した(歯科医院でのみ販売:バトラーの#025M、#025S)。




 最後に、どんなに上手に磨いても、ブラッシングだけでは歯垢のすべてを取り除くことはできない。このため、デンタルフロスや歯間ブラシの併用が勧められている(参考記事:口臭や歯周病を防ぐ「フロス・歯間ブラシ」の選び方)。




 歯周病予防のためのオーラルケア製品は、ほかにもいろいろ登場している。歯周病菌の殺菌剤や抗炎症剤を配合した歯間ブラシ用のジェルや、唾液(だ液)の分泌が低下する夜間に菌の繁殖を防ぐための洗口液などもあるので、自分の生活パターンや目的に応じて選んでみてはいかがだろうか。



(田村 嘉麿=健康サイト編集)



イラストレーション/川崎のりこ(PLUM GRAFIX






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