豊郷小のヴォーリズ設計の建築がまた一つ消える
ヴォーリズ記念病院(滋賀県近江八幡市)にある「ツッカーハウス」が解体されることになった。設計者は1905年に米国から来日し、数多くの西洋建築を手がけたウィリアム・メレル・ヴォーリズ。ツッカーハウスは結核療養所「近江療養院」として1918年に完成し、これまで同病院の管理棟として使われていた。

木造3階建てのツッカーハウスの外観。前面の「大王松」は伐採し、いすやテーブルなどに加工してホスピスで使う予定だ(写真:日経アーキテクチュア)
ヴォーリズが設計した建物は、大丸心斎橋店(大阪市)や関西学院大学(兵庫県西宮市)、明治学院大学礼拝堂(東京都港区)などが有名。取り壊しを巡って住民の反対運動が起きた滋賀県豊郷町立豊郷小学校もヴォーリズの手による。
豊郷小学校の保存問題は町長のリコール騒動に発展したが、最終的に再生への道が開けた。ツッカーハウスの解体にも反対の声は上がっている。ただ、病院としては、鉄筋コンクリート造の豊郷小学校と異なり、老朽化が著しい木造のツッカーハウスの保存は難しいとみている。
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