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“安いお茶”ほどカテキン豊富で体脂肪も減少 (05/04/28)

2005年04月22日


 ここのところ、健康を切り口とした緑茶製品が次々に発売されている。緑茶が健康に良いのは、もはや周知の事実といえるだろう。緑茶の効能として明らかになったものには、がんや動脈硬化、高血圧など、生活習慣病の予防をする働きがある。しかし、やはり最近もっとも注目されているのは、体脂肪の減少効果だろう。




お茶の渋み成分“カテキン”はポリフェノールの一種






 緑茶にはカテキン、テアニン、カフェイン、サポニン、アルギニンなど豊富な成分が含まれる。なかでも、カテキンは緑茶の中に最も多く含まれている成分にして、最も有名なものだ。実はこのカテキンに、体脂肪の減少の秘密があるといえる。




 カテキンとはお茶の“渋み”の成分で、体にいい成分として有名なポリフェノールの一種だ。体脂肪を減少させる働きとして、主に3つの効果を挙げることができる。




1. まず始めは、「脂肪の吸収を防ぐ」働き。食事で摂取した脂肪は、腸で『胆汁酸』に取り込まれ体内に吸収される。カテキンには、この『胆汁酸』が脂肪を取り込むのを妨げる働きがある。




2. 次は、「脂肪の燃焼を助ける」働き。脂肪は肝臓で、『脂肪燃焼酵素』の働きにより燃焼し、エネルギーに変化する。カテキンを取ると、肝臓内での『脂肪燃焼酵素』の働きがさらに活発化し、脂肪の燃焼効率がアップする。この働きはカテキンを取ってもすぐに効果が得られるわけではなく、長期的に取ることで得られるものだ。




3. 最後は、「全身の代謝をアップさせる」働き。カテキンの持つ抗酸化作用は、血中脂質を正常化させる効果がある。そうすることで末梢の血液循環を高め、全身の代謝がアップし、体脂肪の減少につながるのだ。




「高温で煎れて食後30分以内に飲む」がポイント




 しかし、体脂肪を減少させるにはカテキンをとれば万事解決というわけではない。緑茶に含まれる他の成分との相乗効果で、体脂肪は減少するのだ。例えば、カフェインはカテキンと共に体全体のエネルギー代謝を上昇させ、エネルギーの消費量をアップする。また、テアニンは脳をリラックスさせ、食べ過ぎることに自制をかけさせる。




 さて、ここで重要なのは緑茶の飲み方。緑茶にも様々な種類があるが、特にカテキンを多く含むものは、「煎茶」と「番茶」だ。




 体脂肪を減らすためには、各種研究結果から想定し、カテキンを1日500mgほど取る必要がある。しかし、通常のお茶では約10杯分に相当するため、それだけの量を飲むのは、なかなか難しい。そこで、効果的にカテキンを摂取することのできるお茶の煎れ方を2通りほど紹介しよう。




 1つ目の方法は、沸騰した水400〜500mLの中に10gの茶葉を入れ、弱火で5分間煮出し、茶こしで茶葉を取り除いたものを冷蔵庫で冷やす方法。2つ目は、水400〜500mLを一度沸騰させ、しっかり冷ました後、茶葉10gを入れ、冷蔵庫で一晩置くやり方である。どちらも、通常よりカテキンが多く出るため、4杯ほどで500mgを取ることができる。




 しかし、カフェインもたくさん出るため、空腹時や、心臓病・胃腸障害などの疾患を持つ人は避けたほうが良い。また、煎れる時の注意としては、「茶葉を浸したままにせず、きちっと取り除くこと」、煎れた後は、「お茶が悪くならないように、冷蔵庫で保管し、その日のうちに飲むこと」に気を付けて欲しい。



 お茶は古くから日本人の健康を維持してきた飲み物である。現代には様々な飲み物があるが、一度日本人の原点に立ち返って、毎日の食事にお茶を取り入れてみてはいかがだろうか。



(伊勢 隆一郎=ライター)






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