健康注意報:男性85/女性90cm以上のウエストは要注意 (05/04/14)
4月8日、日本肥満学会、日本糖尿病学会、日本動脈硬化学会など8学会が合同で、「メタボリックシンドローム(Metabolic Syndrome)」の診断基準を公表しました(表)。
「メタボリックシンドローム」とは、コレステロール値や血圧、血糖など、個々の検査データはそれほど悪くないものの、要注意の項目が複数ある状態を指します。「糖尿病」「高血圧症」「高脂血症」などの生活習慣病はそれぞれ単独でもやっかいな病気ですが、これらの病気を併せ持つと、動脈硬化から心筋梗塞や脳梗塞を起こす危険が非常に高まることが分かっています(関連記事:リンゴ型肥満とメタボリックシンドローム)。
以前から、世界保健機関(WHO)や米国コレステロール教育プログラム(NCEP)が作成したメタボリックシンドロームの診断基準はありましたが、日本における診断基準が明らかになったのは初めてです。

肥満の中でも、特に内臓の周りに脂肪がついた内臓脂肪型肥満は、糖尿病や高脂血症、高血圧などの生活習慣病とより関係が深いことが知られています。今回の診断基準では、内臓脂肪の蓄積をメタボリックシンドロームのカギとなる存在と位置づけました。
そして、運動や食事など、内臓脂肪を減少させるための生活習慣の改善を積極的に行うことで、事前に生活習慣病を予防しようという意図を明確に示しました。
なお診断基準では、内臓脂肪型肥満を疑う目安として、男性ではウエスト周囲径85cm以上、女性では90cm以上としています(関連記事:お腹の脂肪で分かる生活習慣病のリスク)。これは、日本肥満学会の肥満症診断基準検討委員会が、日本人の疫学データを基に、内臓脂肪の面磧100cm2以上の目安となる数値として提唱してきたものです。
また、中性脂肪とHDLコレステロールの数値は、日本動脈硬化学会の、高脂血症の診断基準を満たしています。一方、血圧の数値は、高血圧と診断される、収縮期血圧≧140mmHg、拡張期血圧≧90mmHgではなく、いずれも「正常高値血圧」の下限値に設定されました。空腹時血糖値も、糖尿病域(≧126mg/dL)ではなく、正常域(<110mg/dL)を超えた数値に設定されています。
ちなみに、国内では、1000万人以上がこの診断基準に当てはまると推定されています。
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