40歳以上の28人に1人は“正常眼圧緑内障”
最近の疫学調査によると、40歳以上の日本人のうち、28人に1人が“正常眼圧緑内障”であり、全体では約200万人の患者さんがいることが明らかになっています。さらに驚くべきことに、その約80%は自分が緑内障であることに全く気づいていない潜在患者だったのです。今回は、日本人がかかりやすい“正常眼圧緑内障”について解説したいと思います。
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![]() | “緑内障”は、見た情報を脳に伝える視神経が障害されて、見える範囲(視野)が狭くなっていく病気であり、眼球内の圧力(眼圧)が高くなることが主な原因とされています。しかし、眼圧が正常でも視野が欠けてしまうのが“正常眼圧緑内障”であり、日本人に多く見られます。病気が進行していくにつれ、徐々に視神経が萎縮し(図1)、放置しておくといずれ失明してしまう可能性があります。 |
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![]() | 徐々に視野が欠けてくるのですが、初期は自覚症状に乏しく、進行してからはじめて気がつく方が多いです(図2)。 |
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病状が進行しないように、眼圧を下げることが最も基本になります。治療としては、薬物療法、レーザー治療、手術があります。薬物療法は、点眼薬が主体で、目の中にある水の産生を減らしたり、流出を増やしたりすることで眼圧を下げます。
また、循環を良くする薬や神経を保護する内服薬を併用することもあります。多くの患者さんはこうした薬物療法で眼圧がコントロールされますが、十分な効果が得られない場合にはレーザー治療や手術を行うことがあります。
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よく聞かれることですが、日常生活に特に気をつける点はありません。医師の指示を守り、点眼薬は毎日必ずきちんとつけることが大切です。自分自身の目は自分で守るという意識をもって、検診や人間ドックも十分に活用しましょう。
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緑内障でいったん欠けてしまった視野は、残念ながら元に戻りません。治療としては、病状の進行を食い止めることが最大の目的になります。この病気から自分を守るためには、早期に緑内障を発見し、長期にわたって経過観察を行い、治療を継続することがとても重要です。40歳を過ぎたら、一度眼科を受診して専門医に診てもらうことをお勧めします。
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