4月の酒宴は “急性アル中”に気をつけよう (05/03/31)
4月といえば、歓送迎会や花見など、何かと酒を飲む機会が多い時期。日ごろ酒をあまりたしなまない人も、ついつい飲みすぎてしまうこともあるようだ。
実際、東京消防庁の2003年の統計データをみると、4月は“急性アルコール中毒”により救急車で搬送された人が12月に次いで多い。1カ月あたりの平均は1250人だが、4月は1435人と1割以上も増えているのだ。
急性アルコール中毒とは、アルコール(エタノール)の大量摂取により、一時的に中枢神経の働きが抑制され、注意力の低下、意識の混濁、こん睡などの症状を起こすこと。先の東京消防庁のデータによれば、2003年に急性アルコール中毒で搬送された1万5001人のうち、10代と20代は合計で8282人と半数を占めている。残りは30代以上の8156人だ。
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酒を楽しく飲むには、血中アルコール濃度のコントロールが重要な鍵になる。具体的に言えば血中アルコール濃度を0.15%に抑えること。この程度は適度にリラックスできる「ほろ酔い」と呼ばれる状態だ。

これを超えると「酩酊(めいてい)」と呼ばれる状態になり、翌日にも酒が残る。どの程度の量なら二日酔いにならないかの目安は、簡単な計算式でも求められる(参考記事:二日酔いしない飲酒量は計算式でわかる!)。
血中アルコール濃度が0.3〜0.4%になると酩酊を超えて「泥酔」になる。まともに立てなくなり、意識がもうろうとしてくる。さらに0.4〜0.5%となると「こん睡」だ。意識がなくなり、死亡することもある。
酒席などで酔いつぶれた人が出た場合、周囲の人は速やかに泥酔者の状態を確認することだ。特に(1)つねったり背中をたたいたり、名前を呼びかけても反応しない、(2)呼吸が浅く早かったり、逆に異常に遅い、(3)脈が分かりにくい――などの場合は、すぐに救急車を呼ぶ必要がある。
急性アルコール中毒に特効薬はない。医療機関では輸液と利尿剤を使って、アルコールの体外への排せつを促す治療を行ってくれる。
なお泥酔した人では、救急車を待つ間に、嘔吐したものが気管につまり窒息することもあるので注意したい。息が荒かったり、手足の先が紫色に変わっていたら、吐しゃ物がのどに詰まっている可能性もあるので、口の中を確認して、吐いた物があればガーゼなどを指に巻き、かき出してあげること。また、顔を横向けにさせて寝かせる。これにより吐いた物が気道をふさぐのを防げる。
急性アルコール中毒を起こすと、末梢血管が拡張して体温が外部に奪われやすくなる。毛布などで保温してあげることも必要だ。
〔参考サイト〕
東京消防庁:救急アドバイス
http://www.tfd.metro.tokyo.jp/lfe/kyuu-adv/
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