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“自己流”歯磨きは歯周病のもと

2005年03月22日


 「歯科疾患実態調査(平成11年度)」によれば、日本人のうち、1日2回歯を磨く人は約5割、3回以上磨く人も約2割に上ります(ファクトシート参照)。このように、多くの人が1日2回以上歯を磨いているのですが、問題なのはその磨き方です。




 たとえば、歯の表側はきれいに磨いても、裏側はうまく磨けていなかったり、右利きの人は左側の歯はよく磨けても、右側はおろそかにしがちなど、歯磨きの仕方には、その人なりの癖があります。自己流のやり方で、何となく磨いたつもりになっている人も少なくないようですが、磨き残しがあると、そこに歯垢がたまって、歯周病や虫歯の原因になります。




 まず、磨き残しを作らないための歯磨きのポイントを次の表で確認しましょう。



チェックポイント:磨き残しを作らない歯磨きのポイント


 「歯垢」は食べ物のカスではなく、細菌のかたまりです。もともと口の中にはおよそ400種類もの細菌がすんでいますが、ブラッシングが不十分だったり、砂糖を過剰に摂取したりすると、これらの細菌がネバネバした物質を作り出し、歯の表面にくっついてしまいます。




 歯垢1mgの中には、10億個もの細菌がいると言われています。歯垢は粘着性が高く、うがいをした程度では落ちません。歯垢が歯と歯ぐき(歯肉)の間にたまると、中の細菌が感染して歯肉に炎症を引き起こし、歯周病になります。歯周病が進行すると、歯を支えている骨が溶け、やがて歯が抜けてしまいます。




 歯周病の恐ろしい点は、初期のころには痛みや腫れなどをほとんど感じないことです。痛みや腫れ、歯がぐらつくなどの症状が出てくるのは、末期になってからで、それまで自覚症状はほとんどありません。




 したがって、歯周病の進行を防ぐには、歯垢をためない、増やさないことが基本です。そのためには、まず、正しい歯ブラシの方法で毎日歯を磨き、歯の表面を歯垢のない清潔な状態にしておくことが何より大切です。また、歯ブラシでは落としきれない歯と歯の間や歯と歯ぐきの間の歯垢には、フロスや歯間ブラシの併用が効果的です(ピックアップ1参照)。




 なお、これまでに虫歯が無かったり少なかった人でも、歯が丈夫だからといって歯ぐきも健康とは限りませんので、注意が必要です。歯が丈夫だからと安心している人の中には、実はきちんと歯磨きができていないため、中年以降、歯周病がかなり進行した時点で歯科を受診するケースも少なくないのです。




 歯周病の予防や早期発見には、自覚症状がなくても歯科で定期的な検診を受けておくことが勧められます。



(瀬川 博子=健康サイト編集)



〔参考文献〕
日経ヘルス2001(6):39;101‐105.








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