書評:「私」の謎を解く受動意識仮説、『脳はなぜ「心」を作ったのか』
2005年2月18日
人間にはなぜ心があるのか、そして心とは何なのか。この人類の永遠のテーマを解いたと言い切る本があらわれた。
著者は心の仕組みがわかったから心は作れる、として「ロボットの心の作り方」(受動意識仮説に基づく基本概念の提案)という論文を日本ロボット学会に発表する。昔から世界中の哲学者や科学者が挑んではもてあましてきた大問題を、ではどう説明するのか。
心は、「知」「情」「意」「記憶と学習」「意識」といった人間の精神作用の総称だとされている。しかし、それらは既に人間特有のものとは言えなくなってきた。人工知能が進化し、「知」や「記憶・学習」は既にコンピュータが得意分野にしており、ペット・ロボットは幼稚ながら感情を表すことができる。ある種の機械は、電池が切れかかったら自ずから充電を行う「意」を持っている。
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