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適度な飲酒は急性心筋梗塞後にも有効

2004年12月06日


 適度に酒を飲む人は、全く酒を飲まない人に比べて死亡リスクが少ないことなどが知られているが、急性心筋梗塞の予後についても同様のことが言えそうだ。




 2004年3月に開かれた米国心臓学会では、欧州7カ国で、心筋梗塞の発症者に対して行われた調査研究の結果が報告された。それによると、週に1〜7杯の適度な飲酒者は、非飲酒者に比べ、総死亡と心血管疾患死亡の相対リスクが25%前後低いことが判明したという。飲酒者にとっては朗報だ。




 これは、ノルウェーRogaland中央病院のT.Brugger-Andersen氏らの研究によるもの。急性心筋梗塞発症後に、心不全または左心室機能障害を有する欧州7カ国の患者5477人に対して実施された、治療薬の臨床試験(OPTIMAAL)の一部として行われた。




 この試験期間中、5477人のうち946人が死亡した。患者を開始時点の飲酒習慣によって、非飲酒者2160人、適度(週1〜7杯)飲酒者2753人、多量飲酒者(週に7杯を超える)545人に分類し、非飲酒者に対する総死亡、および心血管死亡の相対リスクを求めた。




 その結果、喫煙と年齢で調整した総死亡の相対リスクは、週1〜7杯の適度飲酒者で0.76(0.66〜0.88)で24%有意に低く、同じく喫煙と年齢で調整した心血管死亡の相対リスクも0.74(0.64〜0.87)で26%有意に低かった。




 一方、7杯以上の多量飲酒者では、総死亡で1.01(0.79〜1.29)、心血管死亡では0.97(0.74〜1.28)で、非飲酒者と有意な差は見られなかった。対象患者では、総死亡と心血管死亡に関する限り、アルコールの多量摂取がリスク増大の要因にはならないことが分かった。




 適度飲酒による約25%の死亡リスク低下は、心血管疾患のハイリスク群の予後においては無視できない結果と言えそうだ。今後、日本を含む他地域での研究を期待したい。



(中沢 真也=MedWave














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