「温泉の香りの秘密を解明、研究成果を今秋発売の入浴剤に」、カネボウ
カネボウのビューティケア研究所とカネボウ化粧品の化粧品研究所は、温泉の香りに関する共同研究を行い、その成果を発表した。カネボウが7月8日に明らかにしたもの。それによると、温泉の香りには一般的に認識される硫化水素臭以外に、セスキテルペン類(香気成分)や硫黄化合物など多くの香気成分が影響を与えていることが分かったという。
研究グループは、箱根(小涌谷、芦之湯)、白浜、草津という4カ所の温泉で源泉水を採取し、溶剤抽出法を用い香気成分の分析を行った。その結果、エステル類、酸類、アルコール類、アルデヒド類、エーテル類、ケトン類、ラクトン類、フェノール類を始め、セスキテルペン類(香気成分)や硫黄化合物が含まれていた。
香気成分の含有量は温泉により異なり、草津では、ジメチルジスルフィドを始めとした硫黄化合物が香りに大きく寄与しているという。小涌谷、白浜、草津は、β−エレメンを始めとしたセスキテルペン類が特徴付けをしており、芦之湯ではセスキテルペンアルコールの含有量が高かった。さらに白浜は、ジテルペンアルコールも香りの特徴の1つとなっている。
研究グループは、温泉の香りとリラックス感の関係についても研究を行った。分析結果をもとに温泉の香りを再現し、脳波や心拍などを測定して心理生理効果を調べた。その結果、温泉の香気成分にはリラックス効果が示唆され、温泉地で得られるリラックス感の一因として香りが挙げられるという。
「温泉の香りにはセスキテルペン類などの香気成分が入っており、森をイメージさせる心地よい香りだった。これは温泉地周辺の豊かな自然の香気成分が長い年月をかけ温泉水中に抽出されたものと考えられる」(同社)
なお、カネボウのホームプロダクツ事業本部は、この研究成果を応用した入浴剤を今秋発売する予定。
■問い合わせ先
・カネボウ 広報部 電話:03-5446-3042
■関連情報
・カネボウのWebサイト http://www.kanebo.co.jp/
・カネボウ化粧品のWebサイト http://kcs.kanebo.co.jp/
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