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埼玉の回転寿司店が「0円皿」導入、中骨や頭を再利用

2003年8月27日
 飽和状態にあり、競争が激しくなる一方の回転寿司業界。その中にあって、独自性をアピールする一環として、通常は廃棄する魚の中骨や頭を再利用、無料の一皿として導入し始めた店がある。埼玉、群馬、長野などで回転寿司チェーンを展開するエフヴィック(群馬県藤岡市、小松謙一社長)が埼玉県深谷市で経営する回転寿司店「なみ平 まいど亭」だ。

 再利用しているのは魚の中骨、頭のほか、血合い、海老の頭など。下処理した後、揚げたり、煮付けたりして、製品化。今年7月18日から夏休みフェアとして「0円皿」のネーミングで無料で提供し始めた。用意したレシピは「まぐろの血合いの煮付け」「エビの頭の唐揚げ」など約10種類。うち2〜3種類を、その日の仕入れ内容などに応じて日替わりで提供している。ICチップを埋め込んだ有料の皿とはタイプの違う皿に載せてレーンに流しており、お客は有料の寿司と同様、食べたいものを自分で直接取ることができる。

 導入の狙いは生ゴミの減量化や、「こうすれば家庭でも魚は残さず食べられる」という魚の食べ方提案などがあるが、話題性もその一つ。「ネタを握るだけの寿司とは違い、調理人の工夫の余地がある分、面白味があるメニューとなるので、店の個性作りに役立つ」と、同社の戸塚栄三郎氏。「加工するので人件費は掛かるが、材料はあくまでも廃棄物。50円や60円の半端な値付けをするぐらいなら、0円の方がインパクトにつながると考えて、無料提供に踏み切った」と言う。

 この「0円皿」、店内に置いたPOPで宣伝している程度で、大々的なアピールはしていないせいか、初日は手を出さず、様子見で終わるお客が多かったが、「サービス品ですのでどうぞ」などと声を掛けるうちに食べてくれる人が増加。今では平日は約100皿、週末は約300皿を流し、ほぼ毎日“完売”している。「9月以降も継続して提供していく。様子を見て、他店にも導入することを検討したい」と戸塚氏は語る。(大谷 珠代)
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