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日銀ネットのシステム障害、発端は特殊な電文

2003年7月15日
 国内金融機関の資金決済システムである日銀ネットで7月14日に起こったシステム障害の発端は、一部の金融機関から送られた特殊な電文(コンピュータをコンピュータがやりとりするメッセージ)であったことが分かった。「『CPU接続』を採る七つの金融機関から特殊な電文が日銀ネットに送られてきた。この電文への回答を送り返した際に、ネットワークの接続が切れた。原因は、日銀ネット側のプログラムにあったバグだった」(日本銀行システム情報局システム企画課)。

 日銀では、14日午後に原因を特定。取り引き終了後から復旧作業を開始し、15日未明にテストを終えた。15日午前9時時点では、正常に稼働している。

 日銀ネットは、全国440の金融機関が参加する資金決済システム。金融機関同士が国債などの取り引きをした際に、このシステムを使って決済する。

 14日午前は、七つの金融機関とのネットワーク接続が順次、切れてしまい、「外為円」、「国債」、「当座預金」の三つの取り引きにおける決済が不能になった。

 日銀ネットに参加する金融機関は、原則として専用端末や磁気テープを使って、必要なデータを入力する。ただし決済量の多い44の大手金融機関は、自社のコンピュータを日銀ネットに接続し、自動で決済データが送信できるようにしている。この仕組みを「CPU接続」と呼ぶ。今回、決済が不能になった金融機関は、CPU接続方式を採る金融機関の一部である。

 障害発生後、七つの金融機関は、専用端末や磁気テープを使ったやり方にデータ入力方式を変更。14日分の決済はすべて完了できたという。日銀では、入力方式の変更に伴う手間の増大を考慮して、各決済のデータ入力締切時間を最大1時間半遅らせた。(森 永輔)
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