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LZW圧縮アルゴリズム特許、国内では2004年6月20日に失効

2003年6月11日
 GIF画像ファイルが使う圧縮アルゴリズムとして有名な「LZW(Lempel Ziv Welch)」。米国では2003年6月20日に米Unisysが持つLZWの特許が失効するが、日本でも1年後の2004年6月20日に同特許の期限が切れる。LZWの特許が切れることで、LZWを利用するソフト、特に、GIF画像ファイルを表示・生成するソフトの開発が自由に行えるようになる。特許の期限は出願日から20年。

 米Unisysは1984年6月20日に「デイジタル信号ストリーム圧縮方法及び圧縮装置」(公告番号は平5-68893)の名称でLZW特許を出願し、日本国内でも特許が成立している。

 LZWは、冗長なデータを短いデータへ置き換えることにより、情報の欠損がないデータ圧縮と復元を実現するアルゴリズム。圧縮・復元が高速なので有用性も高く、GIF画像ファイル以外にも、PDFやTIFFなど様々なファイル・フォーマット/ソフトで使われている。また、それほど複雑なアルゴリズムでもないので、情報科学の基礎を理解していれば個人レベルでもLZWの実装が可能である。実際、Googleのような検索エンジンを使って「lzw.c」などで検索すれば、LZWが実装されたソースコードが見つかる。

 インターネットでのGIF画像ファイルの普及とLZWの実装のしやすさもあって、1990年代以降、GIF画像ファイルを表示・生成するシェアウエアや無償ソフト、商業ソフトが多数出現した。

 LZW特許を保有するUnisysは当初、無償ソフトに関してはLZWの特許料を請求しない方針であった。しかし、その後、無償ソフトに対しても特許料を請求すると方針を急転換したことで問題化、同社は多くの批判にさらされることとなった。

 LZWの特許問題は、いわゆるサブマリン特許問題とは異なるが、特許料請求の方針を途中で変更したことによって、サブマリン特許と同様の混乱をもたらした。また、そもそも科学であるアルゴリズムに特許が認められるのかどうか、という大論争も巻き起こした。LZWの特許はあと1年程で切れるが、LZW特許が投げかけた、アルゴリズム特許(ソフトウエア特許)の妥当性に関する議論は今後も当分は続きそうである。(武部 健一)
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