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松下、電源を切っても表示が消えない見開き型電子ブック

2003年4月23日
 松下電器産業は2003年4月22日、電源を切っても表示が消えない記憶型液晶ディスプレイを採用した電子ブック端末「ΣBook」(シグマブック)を2003年秋に発売すると発表した。超低消費電力で、単3形乾電池2本で3〜6カ月の使用が可能という。当初の本体販売価格は3万円台になる見込み。同社は、電子書籍のイーブックイニシアティブジャパン(本社:東京都千代田区)などと協力して電子書籍事業に本格参入していく計画で、当初はマンガや小説を中心に約5000点の作品を用意する予定。

 ΣBookは紙の本のスタイルを踏襲した単行本サイズの見開き二画面デザイン。7.2型XGA(1024×768ドット)の電子書籍向け反射型「コレスティック液晶」を2枚搭載する。電源オフでも表示状態を維持し、1回の電池交換で1万ページ程度の表示ができる。画素ピッチは180dpi、モノクロ(ブルー&ホワイト)で中間調の表示も可能。将来的にはブラック&ホワイト液晶やカラー液晶への対応も進めていく考え。

 コンテンツは、SDメモリーカードの電子書籍フォーマット「SD-ePublish」に準拠し、同フォーマット対応の著作権保護機能が利用できる。カード1枚に、数冊から数十冊の本の保存が可能。他フォーマットの電子書籍からの変換ツールなども用意していくという。ΣBook本体には電子書籍のダウンロード機能は持たないため、電子書籍配信サイトもしくは、大手書店などに今後設置する予定の専用端末からメモリカードにダウンロードしてコンテンツを購買する仕組み。なおパソコンなどでは表示できない。

 試作機の本体寸法は、見開き時で幅約29×高さ約20×厚さ約1.3cm、折り畳み時で幅約15×高さ約20×厚さ約2.5cm。重さは約520g(電池別)。製品化時にはサイズや形状が変更される可能性もあるという。

 松下は電子書籍事業について「コンテンツ配信」「ライセンスセンター」「書籍購読端末」の3事業を展開していく計画で、ΣBookの製品化は、このうち書籍購読端末事業の第一弾となる。配信では出版社やコンテンツ配信事業者と協力して電子書籍を販売、ライセンスセンターでは暗号化システムとともに、売り切り、レンタルなどさまざまな形態のライセンス管理を提供する計画。また電子書籍事業の一環として、イーブックイニシアティブジャパンに月内に出資する予定。(鴨沢 浅葱=Infostand)

■問い合わせ先
・パナソニックシステムソリューションズ 03-5460-2867

■関連情報
・松下電器産業のwebサイト http://www.matsushita.co.jp/
・イーブックイニシアティブジャパンのWebサイト http://www.ebookjapan.co.jp/
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