視点:「オンライン・ショッピング」---女性には何を贈るべきか?
2002年8月8日
パソコン業界で生活している割には、私がインターネット経由で買い物をする機会は少ない。せいぜい、新バージョンのソフトを買いに行くヒマがないときに、メーカーの直販サイトで取り寄せるくらいのものだ。ソフトのスペックは知っているし、店に行って箱を見ても無意味なので、値段に差がなければ、どこで買っても同じことだ。概して、品質に差がない商品なら、安い方が良いに決まっている。とはいえ、あちこちのサイトで価格を比較するのも面倒なので、ついついメーカー直販を利用してしまう。直販は中間マージンがないためか、送料が無料の場合が多いのは助かる。
そういった意味では、チケット関係はネットで購入するのに最適な商品だと言えよう。チケットそのものに価値があるのではなく、引き換えに提供されるサービスの方が大切だからだ。しかし、個人的には必要性が少ない。唯一の趣味と言える旅行に関しては、友人が代理店に勤務している関係で、彼にメールを出せば済んでしまうのだ。まあ、コレも広い意味ではEコマースの一種と言えなくもないだろう。
先だってのワールドカップ騒動の折は、サッカーに興味もないくせに、つい色気を出してチケット購入サイトにアクセスしてみた。だが、URLアドレスのスペルを間違えていたらしく、妙なページが表示されてしまった。複数形のSが抜けていただけなのだが、ありがちなミスを予想してサイトを開設した人物は、なかなかアッパレな読みだと言えよう。
教訓1:慣れないジャンルの冷やかしは、恥じかきとケガの元
私がネットでのショッピングに懐疑的なのは、実は以前にアウトドア用品の購買モニターを引き受けたときの経験による。商品の色やサイズが違っていたり、欠品の連絡が何日も後で届いたりと、散々な目に遭った。中にはオーダー受け付けのメールをよこさないばかりか、挙げ句は「文字が潰れて読めません」という電話がかかってきたところもあった。いったい何を見て言っていたのか、今もって謎である。
そんな私でも、唯一日常的に重宝しているジャンルがある。それは「花」だ。ライターという職業は、日頃からイラストレーターやデザイナーの世話になる(というよりも迷惑をかける)機会が多いので、せめて恩返し(というか罪滅ぼし)をしたい。本音を言えば「打ち合わせ」と称して美味しいものを飲み食いしたいのだが、これにはスケジュールの調整が必要だ。たいてい相手は女性だし、時間的な拘束を排除するとなると、選択肢は贈り物くらいしか残らない。この業界で盆暮れの付け届けというのも妙な気がするから、予め誕生日をチェックしておいて、何か贈ることにしたのだ。
昔は若気の至りでアクセサリーを贈ったりして、変に気まずい空気が流れてしまったこともある。何か誤解を受けたのか、あるいは単に私のセンスが悪かっただけなのか…。そうした試行錯誤を経て、「花」に落ち着いた。やはり贈り物としては無難だし、たいていの女性なら、誕生日に花を貰って悪い気はしないだろう。ネットで注文すれば、店員の前で照れる必要もなく、カードの気取ったメッセージもキーボードを打つだけだ。事前予約なので当日は忘れていてもかまわないし、翌年も近くなるとメールで知らせてくれるのが有り難い。
教訓2:花は枯れるので、双方の心理的負担が少なくて良い
●著者:折中 良樹(フリーランス・ライター)
早稲田大学大学院(ロシア文学)中退。角川書店書籍編集部バイト、アスキー出版局契約社員を経て、1990年にフリーとして独立。何となく周囲に流されて、いつの間にか業界の王道を歩んでしまったらしい。近著に「Mac OS X & 9 簡単LAN入門/ちょ〜低予算でMacもWindowsもつながる本」「Mac OS Xのトラブルバスター/強制終了・リセットする前に読む本」「電子メールのトラブル解決Q&A」(いずれも広文社)ほか多数。
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