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ネットで農作物の“身元”がわかるシステム、食総研が公開へ

2002年8月8日
 独立行政法人食品総合研究所(食総研、所在地:茨城県つくば市)は2002年8月下旬に、あらゆる農家・流通事業者・消費者が利用できる「農作物ネット認証システム(VIPS)」を稼動する。

 VIPSは、農作物に8桁のIDを付け、消費者がこのIDをWebサイトで入力すると、産地や生産者、収穫日といった農作物の情報が閲覧できるというシステム。食総研ではこのシステムを「青果ネットカタログ SEICA」との名称で公開する。8月6日、7日に東京都大田区で開かれた日本食品工学会で明らかにした。

 VIPSは1999年から食総研(当時は農水省食品総合研究所)が実験を重ねてきたシステムで、これまでもJA白根市(所在地:新潟県白根市)が出荷する「しろね茶豆」の全量にVIPSのIDを付け、実験サイト(http://shirone.vips.gr.jp/)で消費者への情報提供を行ってきた。

 実験サイトでしろね茶豆のラベルに記されたIDを入力すると、農作物の基本データのほか、農家のWebサイトやしろね茶豆に関する掲示板などが閲覧できるようになっている。この農家のWebサイトには、茶豆栽培に関する話や、茶豆の美味しい食べ方といった情報が掲載されている。

 8月下旬からは、VIPSのシステムをあらゆる農家や流通事業者で利用可能にする。具体的には、「青果ネットカタログ SEICA」のWebサイトで登録を済ませた農家や流通事業者が、自分達が扱う農作物のIDとその付帯情報を入力すると、消費者がIDを基に農作物の情報をWebサイトで参照できるようになる。農家や流通事業者によるシステムの利用料は無料とし、IDや説明文を載せたラベルの製作が自己負担となる以外は、誰でも自由にシステムを利用できるようにする。

 情報の偽装などを防ぐ手段は今のところ講じていないが、「将来的にはJAS(日本農林規格)の“有機農産物及び有機農産物加工食品の検査認証制度”と組み合わせて、偽装などを働いた場合に罰せられるようにしたい」(食総研・食品工学部電磁波情報工学研究室の杉山純一室長)としている。

 「青果ネットカタログ SEICA」のURLは8月下旬に公開する予定。(中田 敦)

■関連情報
・農作物ネット認証システム(VIPS)のWebサイト http://vips.nfri.affrc.go.jp/
・独立行政法人食品総合研究所のWebサイト http://www.nfri.affrc.go.jp/
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