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世界貿易センタービル、タワー頂部の補強材が崩壊を遅らせた

2002年8月7日
 ニューヨーク世界貿易センター(WTC)ビルが航空機の衝突を受けてしばらく持ちこたえた要因の一つに、タワー頂部の「アウトリガー」の存在があった……。5月に米政府が発表したWTC建物性能調査報告書を解読すると、WTC崩壊の新たな側面が見えてきた。

 WTCのタワーはチューブ構造。外周部に柱を1m間隔で並べて風荷重を受け持たせていた。コアの柱は建物の重量だけを負担する構造だ。アウトリガーは、タワー頂部で外周部の柱とコアの柱をトラスでつないでいた。

 「力学上は、外周部の柱とコアの柱をつなぐ必要はない。アウトリガーを設けたのは、タワーの頂部に設置するテレビ塔を安定させるためだ。どれほど寄与したかは分からないが、アウトリガーがあったおかけで建物を上から吊ったような状態になり、建物がすぐに崩壊しなかったことに寄与した」と、東京工業大学の和田章教授は解説している。

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