視点:「セキュリティ・ソフト」---付き合いが広い人ほど要注意?
2002年7月24日
だが、対策ソフトの評価記事を執筆するために、ウイルスのサンプルは必要だ。かといって怪し気なサイトから入手するのは別の危険がありそうなので、知人のSOSには気前良く出動するように心掛けている。行ってみると、そのまた知人が被害者だったりするのだが、そんなことは気にしない。とりあえずフロッピーなどにコピーして、それから復旧作業にとりかかるのが通例だ。
そんな私の元にもバッドトランスがやって来た。送信者に警告を送った後、せっかくだから隔離したパソコンに感染させて、しばし楽しむ。数週間後、今度はクレズが届いた。今度は送信者の特定が面倒だが、これもまあ仕事のうちだ。調査の結果、何と2種類のウイルスは同一人物から送られたことが判明。う〜む…。
教訓1:2度あることは3度あるだろうし、3度目は最悪かもしれない
私自身はWindows以外のOSを使うことが多いため、長年フリーウェアのワクチン・ソフトを愛用していた。だが、ここ数年はバージョンアップしなくなってしまったため、有名なソフトも導入している。とはいえ常駐させているわけではなく、仕事のノリが悪いときにスキャンするという不健全な使い方だ。
たままたウイルスの到来とADSL化の時期が重なったため、いやでもセキュリティについて考えざるを得なくなってしまった。まず、いちばん危険性の高いWindows機には、購入時のオマケでNorton AntiVirusがインストールされている。メールには使っていないし、アドレス帳も空っぽだ。そもそも、1日の平均稼動時間は10分にも満たないだろう。それでも用心のため、OS標準の簡易ファイアウォールをオンにしておくことにした。
メインマシンの方はウイルス予防ソフトを常駐するように設定変更し、新たにファイアウォール・ソフトも追加で導入する。ハブやルーターは視界に入りやすい位置なので、異常なアクセスがあっても気付きやすいだろう。
これで一安心と思っていたところ、早速、ルーターのアクセスランプが怪しく点滅している。すわ、不正侵入か? だが、これはWebブラウザの不具合が原因だった。
そうこうするうちに、今度はウイルス情報の期限が近付いてきた。延長料金の出費は予定外で痛いのだが、やむを得ない。それに、1ヶ月あたりに換算すれば、170円程度と考えることもできる。
教訓2:ウイルス情報の代金は、保険料だと思えば安いものである
セキュリティを強化すると、LANの運用上は不便が出る。そこで、どうしてもファイアウォールをオフにしたい場合には、インターネットとの接続ケーブルを引き抜くことにした。物理的な切断に勝るものはない。ただ、設定の戻し忘れには要注意だ。
●著者:折中 良樹(フリーランス・ライター)
早稲田大学大学院(ロシア文学)中退。角川書店書籍編集部バイト、アスキー出版局契約社員を経て、1990年にフリーとして独立。何となく周囲に流されて、いつの間にか業界の王道を歩んでしまったらしい。近著に「Mac OS X & 9 簡単LAN入門/ちょ〜低予算でMacもWindowsもつながる本」「Mac OS Xのトラブルバスター/強制終了・リセットする前に読む本」「電子メールのトラブル解決Q&A」(いずれも広文社)ほか多数。
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