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視点:「プリンター」---修理して使い続けるのは無理なのか?

2002年7月18日
 プリンターが不調だ。5年以上も酷使しているのだから、無理もないかもしれないが、オプションのメモリーやイーサネット・カードを含めて60万円くらいしたのだから、もう少し頑張って欲しいものだ。1年につき10万円では、高すぎた買い物になってしまう。A3・600dpi・PostScript対応のモノクロ・レーザーというスペックは時代遅れになりつつあるが、私には必要にして充分な性能なのだ。

 ある日とうとう起動しなくなったため、メーカーに修理の問い合わせをしたところ、基本技術料+パーツ代+出張費の合計で4万円くらいになるとのこと。サポート拠点は仕事場の近くなので持ち込み修理も考えたが、重くて持ち上げられなかった。まあ、持ち込んでも5千円程度しか安くならないし、その上、持ち込みを受け付ける窓口は別の遠い場所になると言う。

 こうなると新品の購入も検討に加えなければなるまい。単なるA3モノクロ・レーザーならば、7万円程度の製品もあるが、PostScriptとイーサネットに対応しているものは、20万円位になってしまう。もちろん解像度やスピードは向上しているし、カラーでも昔ほどは高くない。

 目を移すと、店頭にはインクジェット・プリンターが並んでいる。A4で妥協すれば、修理代で楽々お釣が来そうな価格だ。A3対応となると少し値が張るが、レーザーに比べれば格安なので、心が揺れてしまう。

 しかし、実際に私がカラーを使うのは、1年に1回の年賀状だけかもしれない。今は銀塩写真のシールで誤摩化しているが、それが自前でプリントできたからといって、大きなメリットにはならない。本当に必要なのは、仕事で使う大量のモノクロ印刷を高速処理することだ。それに、愛用のプリンターを粗大ゴミ扱いするのも忍びない。きっと、地球環境のためにも良くないだろう。アレコレ悩んだが、結局は修理することにした。

 修理後しばらくは順調に使っていたが、また少し経つと不調になってきた。今度はイメージ・ドラムの交換時期が到来したのだ。ドラムは消耗品とはいえ、6万円以上もする。前の修理代との合計は11万円位になってしまった。トナーだって決して安くはないのだから、これなら買い替えた方が良かったかもしれない。悪いことに、ドラムを交換しても本来の性能は回復せず、どうも少しボケたように印刷されてしまう。これで再修理に出したら、確実に新品より高くついてしまうだろう。

 教訓:地球に優しくするコストは、個人のサイフには優しくないこともある

 まあ、とりあえず印刷できる間は使い続けるとして、また壊れたときのことが悩みのタネだ。もう高価格のプリンターを購入する気にはなれないので、ペーパーレス化に取り組んだ方がいいのかもしれない。とりあえず非常用に安いインクジェットを備えておけば何とかなるだろうし、年賀状の印刷に使えるという余禄もある。それにしても、あの重量級プリンターの処分は、どうしたものだろうか…。

●著者:折中 良樹(フリーランス・ライター)
早稲田大学大学院(ロシア文学)中退。角川書店書籍編集部バイト、アスキー出版局契約社員を経て、1990年にフリーとして独立。何となく周囲に流されて、いつの間にか業界の王道を歩んでしまったらしい。近著に「Mac OS X & 9 簡単LAN入門/ちょ〜低予算でMacもWindowsもつながる本」「Mac OS Xのトラブルバスター/強制終了・リセットする前に読む本」「電子メールのトラブル解決Q&A」(いずれも広文社)ほか多数。
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