視点:ともするとBTOパソコンは高くつく?
2002年5月15日
本音を言うと、あまり気の進まない買い物であった。なので、できる限り安く、高性能でなくてもかまわない製品を求めた。だが、手近にあった量販店の広告ではディスプレイやプリンタとのセットが多く、本体だけという希望には合致しない。そこでメーカー直販サイトをチェックしてみることにした。BTOを上手に利用すれば、必要最小限の構成が組めるかもしれない……と。
まずはメーカーの選択だ。ゲートウェイは撤退してしまったし、コンパックとヒューレット・パッカードは合併騒動に一抹の不安感がある。好き嫌いなども考慮すると、自然と数社に絞られた。
だが、本当の問題は別にあった。大抵のBTOはメモリーの追加やCD-ROMをCD-R/RWやDVDなどに変更するような、オプションの追加というスタンスなのだ。不要なものを排除した最小構成というニーズには、大部分のサイトは応えてくれない。
晴れて(笑い)「決勝戦」に勝ち残ったのは、デルコンピュータとエプソンダイレクトだ。心情的にはエプソンのEndeavorシリーズに心惹かれたのだが、意外なポイントにより、最終的にデルの判定勝ちとなった。勝敗の分かれ目は、EndeavorではHome Editionが選択できなかったのである。
さて、メーカーが決まったら、後は「贅肉」落としに取りかかる。たまたま1万円割引キャンペーンを実施していたデルのサイトでも、さらに削れるものは削っていく。CPUやメモリーは最低限で、ディスプレイやモデム、IEEE1394も不要だ。24時間サポートも要らない。我ながら、こういう時の執着心は強い! ただし、LANカードは追加する。さすがにHDDやCD-ROMドライブ、それにFDDは削れなかった。マウスとキーボードも標準添付されている。
こうして設定したDimensionシリーズのエントリー&ベーシックのモデルは、およそ6万円という価格である。ショップブランドでは4万円以下の商品もあるようだが、OSを付ければ価格差は少ない。結局は安心感とオマケのメモリーカードリーダーに負けて、「購入」をクリックした。
2週間程で届いたマシンは、意外にもWindows XPの使い心地が良い。全く期待していなかったので、思わぬ「拾いモノ」という実感だ。コレが気合いの入ったスペックだったら、ひょっとして不満が続出していたかもしれないが……。
●著者:折中 良樹(フリーランス・ライター)
早稲田大学大学院(ロシア文学)中退。角川書店書籍編集部バイト、アスキー出版局契約社員を経て、1990年にフリーとして独立。何となく周囲に流されて、いつの間にか業界の王道を歩んでしまったらしい。近著に「Mac OS Xのトラブルバスター/強制終了・リセットする前に読む本」「Mac OS X 徹底使いこなし術」「電子メールのトラブル解決Q&A」「Mac OS システム入れ替え・アップグレードする前に読む本」(いずれも広文社)ほか多数。
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