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JASRAC、音楽に付加する電子透かし技術の評価結果発表

2001年10月19日
 日本音楽著作権協会(JASRAC)は2001年10月19日、音楽に付加する「電子透かし」技術の実験評価プロジェクト「STEP2001」の結果を発表した。「利用可能な技術水準をクリアする企業」として米IBMと米Veranceを、「利用可能な技術水準のクリアが見込まれる企業」としてエム研(本社:東京都渋谷区)と韓国MarkAnyを認定した。

 STEP2001は、JASRACのほか、著作権管理団体の国際組織である著作権協会国際連合(CISAC)、録音権協会国際事務局(BIEM)が共同で主催。実際の評価は、野村総合研究所(本社:東京都千代田区)に委託した。

 今回の評価テストは、国内外の10社が参加した。テストは、電子透かしを15秒以内のタイムフレームに2ビット、30秒以内のタイムフレームに72ビット挿入したうえで、(1)音楽利用のためのデータ変換など様々な処理を経ても挿入した透かしデータが抽出できるか(耐性試験)、(2)透かしデータを挿入した音楽をスタジオ環境で再生して聴いても透かしデータが挿入されていることが認知されないか(音質試験)---という2点について評価した。

 耐性に関しては、デジタル→アナログ変換、ステレオ→モノラル変換、ダウンサンプリング(44.1kHz/16bit/2ch→16kHz/16bit/2ch)、MP3/MPEG2/Windows Media Audioなどのデータ圧縮など22項目に関して実験した。透かしデータの抽出が楽曲の過半フレームで可能である場合、「利用に問題がない水準」とした。

 音質に関しては、レコーディング業界で「Golden Ear」「Silver Ear」と呼ばれるプロ4人が、透かしが挿入されている音楽と挿入されていない音楽をそれぞれ40秒間ずつ聴き比べ、どちらが挿入されている音楽かを判断するという試験を実施した。

 今回「利用可能な技術水準をクリアする企業」と認定した2社の技術については、耐性テストをクリアしたほか、音質に関して全く問題ないとの評価を得た企業もあったとしている。また、「利用可能な技術水準のクリアが見込まれる企業」と認定した2社の技術については、実際のテストでは基準を満たさなかったものの、論理的にテストのクリアが可能であるとしている。

 今後JASRACでは、実際に透かしを挿入した音楽の利用試験を実施。インターネットなどでの音楽の不法コピーが行われているかどうか、透かしをスキャンすることで察知できる体制作りを推進するとしている。(中田 敦)

■問い合わせ先
・日本音楽著作権協会 広報部 電話03-3481-2164

■関連情報
・日本音楽著作権協会のWebサイト http://www.jasrac.or.jp/
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