99年度携帯情報端末市場、41%増の126万台
2000年9月29日
同時に、これまでシャープが圧倒的な強みを見せていた国内のPDA市場が、2000年度は激変する。Palm OSを搭載したPDAが次々と登場したほか、マイクロソフトが7月に新しいWindows CE端末、PocketPCを発表したことが起爆剤となり、市場全体がものすごい勢いで広がるからだ。
Palm OS搭載機は、99年度まで日本アイ・ビー・エムのWorkPadしかなかった。それが2000年に入って、4月にパーム コンピューティングがPalmを、6月にはハンドスプリングがVisorの出荷を開始。9月に入るとソニーがクリエを販売し、アスクとエム・デイ・エスがTRGpro(開発は米TRGプロダクツ)を売り出した。
一方、PocketPCを販売しているのが日本ヒューレット・パッカード(HP)とカシオ計算機。PocketPCはWindowsアプリケーションとの連携を強化したもの。特に市場拡大のカギを握るのは、個人向けでなく企業向けだ。iモードなどインターネット対応の携帯電話と並び、企業ユーザーがモバイル端末としてPDAを採用し始めている。
これまでは企業向けといっても、量販店で個人が購入し、自分のスケジュール管理などに使うケースがほとんどだった。それが最近は、グループウエアやSFA(セールス・フォース・オートメーション)など企業システムとPDAを連携させるモバイル関連のシステム商談が数多く発生しており、新しい需要を喚起している。
メーカー別の出荷台数を見ると、まだザウルスが圧倒的に多い。しかしOS別に2000年度の出荷見込みを算出すると、Windows CEが42万台、Palm OSが36万台となり、次第にザウルスの50万台と拮抗する勢力に成長しつつある。
長く続いたザウルスの一強時代が終わり、PDA市場はザウルス、Windows CE、Palm OSの三つ巴の様相を呈し始めた。各製品を見ると機能的な大差はないだけに、今後の販売戦略が大きなポイントになりそうだ。(尾崎 憲和)
■さらに詳しい情報は「日経システムプロバイダ 9月29日号」でご参照いただけます。
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