このページの本文へ
ここから本文です

【COMPUTEX】810やApollo Pro133を搭載したマザーボードが一斉に登場

1999年6月1日



 米Intel社が99年4月22日に発表したチップセット810、台湾VIA Technologies社が99年5月に出荷を始めたApollo Pro133。この二つのチップセットを搭載したマザーボードが、今回のCOMPUTEX TAIPEI'99を機に各社から一斉に登場する。

 810はほとんどのマザーボード・メーカが出展する。低価格パソコン向けに3Dグラフィックス・アクセラレータを集積していることが特徴。アクセラレータ・チップのコストを削減できるとともに、AGPコネクタを装着しない分、マザーボードやきょう体のサイズを小型化できる、とIntelはいう。一方で810は従来拡張バスとして使用していたISAバスを廃止し、装着するCPUとして370端子ソケット用、つまりパッケージ形状がPPGA(plastic pin grid array)のCeleronしか動作保証しない、という制限がある。

 しかし、今回COMPUTEX TAIPEI'99で展示される810搭載マザーボードを見ると、必ずしも低価格向けパソコンだけをねらったものだけではなく、多様な製品が展示されている。

 例えば、台湾Micro-Star International社は、CPUパッケージとして370端子ソケットではなく、スロット1を装備したMS-6182を展示する。さらに、台湾DFI社もスロット1を装着した810搭載マザーボードPW-65Dを展示する。DFIはこのほかに810搭載マザーボードとして、370端子ソケット用なども含め7種類を展示する予定である。

 ISAバスを搭載する810搭載マザーボードも登場している。台湾Giga-Byte Technology社のGA-6WMM7(写真)や、台湾ASUSTEK Computer社のMEWなどだ。PCI-ISA変換チップをマザーボード上に搭載して、ISAバス・コネクタを1〜2本装備している。

 Intelは低価格パソコン向けのCPUとしては370端子PPGA(plastic pin grid array)パッケージのCeleronを想定しているにもかかわらず、マザーボード・メーカはPentiumⅡやPentiumⅢも想定して810搭載マザーボードを開発している。99年末には450MHz動作PentiumⅢの価格(1000個注文時の単価)が200ドルにまで下がると見られており、スロット1の810搭載マザーボードが登場することでユーザの選択の範囲は広がったと言えるだろう。

 ただ、810に集積している3Dグラフィックス・アクセラレータ752の性能はそれほど高くない。実際に計測してみたが、RIVA TNT2、Savage4、VooDoo 3など最新の3Dグラフィックス・チップと比べて見劣りすることは否めない。PentiumⅡ/Ⅲを載せられるとしても、やはり810搭載マザーボードのグラフィックス性能は最高レベルにはならないのだ。その点では、810搭載マザーボードの買い製品は、余計な機能を搭載するよりも、価格が安いことを重視した方がよいのではないだろうか。

 一方のApollo Pro133搭載マザーボードは、440BX搭載マザーボードの廉価版として各マザーボード・メーカは位置付けている。Apollo Pro133は、CPUの外部バス(FSB:Front Side Bus)周波数が133MHzに対応し、133MHzクロックに同期するSDRAM素子(PC133 SDRAM)を主記憶に使えることが特徴である。

 ただ、現時点ではFSBの周波数が133MHzのCPUが存在しておらず、FSB周波数100MHzのPentiumⅡ/Ⅲをオーバクロックで動作させることになる。IntelはFSB周波数133MHzのCPUにはDirect Rambus DRAM素子(Direct RDRAM)を主記憶として使う計画で、それに対応したチップセットが820であるとしている。

 しかし、820は当初810と同じ99年6月に登場する予定であったが出荷開始時期は99年9月に延期されている。このIntelのチップセットの間隙をついて登場したのがApollo Pro133だ。ほとんどのマザーボード・メーカがApollo Pro133搭載ボードを発表したことで、今後高速メモリ素子としてDirect RDRAMに代わり、PC133 SDRAMが普及する可能性も高くなってきた。

 ただ、チップセットとしてApollo Pro133の評価はまだ固まっているわけではない。主記憶にPC133 SDRAMを使う場合とDirect RDRAMを使う場合と、どちらの方が性能向上効果が高いか、という点が未だ明らかになっていないからだ。

 COMPUTEX TAIPEI'99に登場すると見られていた820搭載マザーボード試作品はあまり展示されないようだ。820の最終サンプル品の出荷が遅れ、IntelはCOMPUTEX TAIPEI'99閉幕後に820の最終サンプル品をマザーボード・メーカに配布する見込みだからだ。

 現在Apollo Pro133搭載マザーボードはスロット1廉価版という位置付けでしかない。FSB133MHz、PC133 SDRAM対応機能は、820が登場することによって評価が決まるだろう。(神保 進一)
ここから下は、関連記事一覧などです。画面先頭に戻る ホームページへ戻る

日経BP社の書籍購入や雑誌の定期購読は、便利な日経BP書店で。オンラインで24時間承っています。

ご案内 nikkei BPnetでは、Internet Explorer 6以降、 Safari 2以降、Opera 8以降、Netscape 8.1以降またはHTML 4.01/CSS level 1, 2をサポートしたWebブラウザでの閲覧をお勧めしております。このメッセージが表示されているサポート外のブラウザをご利用の方も、できる限り本文を読めるように配慮していますが、表示される画面デザインや動作が異なったり、画面が乱れたりする場合があります。あらかじめご了承ください。

本文へ戻る