【WWDC速報】Mac OSのロードマップが明らかに---Xの登場は2000年初頭
1999年5月11日
SonataはSherlock 2を搭載
インタフェースは大幅改良

今年秋に登場する予定のSonataは,Mac OS 8.5から搭載した統合検索機能「Sherlock」を拡張する「Sherlock 2」を搭載する。インタフェースを一新,先日発表された「QuickTime 4」のような丸みを帯びたデザインに変更する。
Sherlock 2では,検索に使いたいプラグインを簡単にグループ化して,ウインドウ上部のドックに登録できる。インタフェースに不満の多かったSherlockだけに,これは楽しみな変更点だ。LDAPサーバーのプラグインにも対応するため,例えば人の名前を入力して,メール・アドレスを検索するといったことが可能になる。

複数のユーザーで1台のマックを使い分けるマルチ・ユーザー機能も装備する。電源を入れると表示されるログイン・ウインドウに,名前とパスワードを入力するとログインが完了。これで,ユーザーごとに個別の初期設定を利用できるようになる。
ファイルごとに使用可能なユーザーを設定できる機能や,アプリケーションやサーバーごとに設定されている複数のユーザーIDとパスワードを自動管理する「Keychain」機能も新たに搭載する機能だ。
このほかSonataは,50以上の新しい機能を持つという。なお,登場時の正式なバージョン名は明らかにされなかった。
Mac OS Xは2000年始めに登場
PDFベースのグラフィックス・エンジンを搭載
Apple社の開発する次世代OSである「Mac OS X」は,2000年始めに登場する。サーバー用の「Mac OS X Server」をすでに出荷しているが,今回はクライアント用にあ
たるMac OS Xの仕様を公開し,開発者に対してβ版を配付した。Mac OS Xには「Carbon」という新しいAPIを搭載し,メモリー保護やプリエンティブ・マルチタスクなど,モダンOSとしての機能を備えるのが特徴だ。OSのコア部分であるカーネルには,Mac OS X Serverでの「Mach 2.5」に代わって,「Mach 3.0」を採用する。画面の描画を司るシステムには,米Adobe Systems社の「Portable DocumentFormat 」(PDF) がベースの「Quartz」と呼ばれる新開発のグラフィックス・エンジンを搭載する。アルファ・チャンネルを含めた多くの画像合成機能を備えるのが特徴だ。
Mac OS 8.x互換環境は,従来の「BlueBox」から「Classic」へと改称した。またOpenstep互換環境である「YellowBox」は,JAVA環境と統合して「Cocoa」とリネームする。

基調講演では,Carbon上で動作する新設計の「Finder」と,Cocoa上で動作するメール・ソフトのデモが行われた。この新しいFinder,従来のMac OSのFinderを移植したというよりは,Openstepの「Workspace Manager」に「Finder風の味付けを施した」という感じに仕上がっている。(松野 浩之=サンノゼ)
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