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健康福祉施設の浴室で天井落下--多量の湿気でケイカル板が劣化

1999年2月17日
 長野県岡谷市に95年8月にオープンした市の健康福祉施設「ロマネット」で,浴室の天井が一部落下した。営業時間外だったのでけが人はなかったが,市では1400万円程度と見込まれる費用を投じて浴室の天井すべてを張り替える工事を進めている。

 落下したのは,「ローマ風呂」と呼ぶ2カ所の男女浴室のうち男性用浴室の天井板(900×1600mm)1枚。浴室側の面を結露防止塗材を吹き付けて仕上げた厚さ6mmのケイ酸カルシウム板で,浴室床から高さ2200mmに位置にステンレスビスで取り付けられていた。

 設計・監理の委託業務を監督した市都市計画課によれば,ビスの周囲が湿気で劣化したことで天井板が抜け落ちたという。換気が十分にされなかったことからケイ酸カルシウム板が湿気を吸収してしまい,天井板の劣化を招いた,との見方だ。

 浴室内には,壁面に給気口となるガラリを2カ所設ける一方で,中央部でドーム状に高くなっている天井部分に換気扇を4カ所設けている。このほか,「温風を天井裏から点検口を通して浴室内に送り出す装置も結露対策として設けた」(市都市計画課)という。

 もっとも,このガラリは給気口の役目を負いながら,十分に機能しているとは言えなかったのが実情だ。ロマネットの支配人によれば,換気扇は24時間回しっぱなしにしていたが,冬場は寒いのでガラリを閉めていたという。

 市都市計画課によれば,1日平均1000人近くもの利用者があることから補修を優先。落下した天井板以外でも劣化がみられたことから,浴室の天井をすべてアルミ製のものに張り替えるという。一部は事故後間もなく張り替え工事を済ませ,残る部分も補正予算の議決を経て着手する。

 ロマネットは,市が工事費約10億円を投じて建設した鉄筋コンクリート造2階建て,延べ面積約2130平方メートルの健康福祉施設。ローマ風呂をイメージした円形浴室のほか,リラクゼーション効果をもつプールなどを備えている。設計・監理はミクプランニングが,施工は岡谷・山岸建設共同企業体が担当した。

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